平清盛 第4回 「殿上の闇討ち」

  • 2012/01/29(日) 21:34:48

北面の武士として鳥羽上皇(三上博史)に仕えることになった清盛(松山ケンイチ)は、北面の武士の中でもひときわ文武両道に秀でた佐藤義清(のりきよ:藤木直人)と出会う。義清は卓越した武芸をなんなく披露し、璋子(たまこ:檀れい)と女房たちとの歌合(うたあわせ)の場でも歌の名人である堀河局(りょう)の歌に適切な意見を述べて注目を浴びた。清盛は義清を意識しすぎて武芸の修練では失敗し、歌では的外れなことを言ってあきれられる始末だった。

そのころ、忠盛(中井貴一)は観音堂に千体の観音像を寄進するなど、璋子への愛憎に苦しむ鳥羽上皇の心の隙に入り込んでいった。やがて、忠盛は武士としては初めて、内裏への昇殿が許される「殿上人」に昇りつめた。祝宴を開き盛り上がる平氏一門をよそに、武士の心を忘れ、出世にいそしむ父の姿に清盛は反発を感じていた。

忠盛の出世は波紋を広げていた。平氏に差をつけられた源氏の棟梁、源為義(小日向文世)はやけ酒をあおり不運を嘆くと息子・義朝(玉木宏)から源氏の凋落(ちょうらく)は為義のふがいなさのためだと責められる。一方、藤原摂関家のおさ・忠実(國村隼)は鳥羽上皇に、忠盛が殿上人になったことへの不服を述べると、上皇は藤原摂関家の命運は自らが握っているかのように答え、忠実を牽制(けんせい)した。

ある日、藤原家成(佐藤二朗)の館で忠盛と清盛を迎えて宴が開かれ、その場に藤原忠実と息子の忠通(堀部圭亮)もやってきた。忠実は一計を講じて忠盛に舞うことを申し付ける。忠盛は堂にいった舞で周囲を魅了するが、忠実は伴奏を乱れさせるほか貴族たちが忠盛に酒を浴びせるように仕組み、忠盛を笑いものにする。屈辱を甘んじて受ける忠盛の態度に清盛は怒りを抑えかねていた。

その後、藤原忠実は源為義を呼び、平忠盛が豊明節会(とよあかりのせちえ)という儀式に出席するときに隙ができることを教え、忠盛を討ち取るようそそのかす。一方、それぞれ父への不満を抱えた清盛と義朝が出会う。清盛は武士の心を忘れて宮仕えにいそしむ父・忠盛への不満をぶつけ、義朝はふがいない父・為義への不満を清盛にぶつけた。そこへ源氏の家臣・鎌田通清(金田明夫)がかけつけ、為義は忠盛を斬るつもりだと告げる。

夕暮れ時、内裏の渡り廊下を一人で歩く忠盛に為義が迫り、源氏の未来と息子・義朝のために忠盛を斬ると告げる。忠盛は「源氏と平氏の勝負は武士が朝廷で力をつけてからでも遅くない」と為義を制し、「王家の犬では終わりたくない」という悲願も告白する。その一部始終を清盛と義朝はかげから見つめていた。忠盛の帰りを待ちかまえていた清盛は、忠盛にいつから野心をもっていたかを問うと、忠盛は「清盛をわが子として育てると決めた時だ」と答えた。父への認識を新たにした清盛は、すがすがしい笑みをうかべていた。




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平清盛(3)「源平の御曹司」

  • 2012/01/22(日) 21:23:09

1132年、清盛(松山ケンイチ)の弟・平次(大東駿介)は元服し、家盛と名を改めた。

そのころ清盛は、西海(瀬戸内海)で鱸丸(すずきまる:上川隆也)ら郎党とともに無頼の日々を送っていた。

自称船の警護役として海賊と戦い、取り返した食物を盗まれた漁民に返していたのだ。

しかし、賊と間違われた清盛は捕らえられて京に連れ戻されてしまう。

そんな清盛を呼びとめたのは源義朝(玉木宏)、父の宿敵・為義(小日向文世)の子で、清盛の終生のライバルとなる男であった。

義朝は清盛に、競べ馬(くらべうま:乗馬によるレース)で勝負しろ、とふっかけるが、清盛は相手にしなかった。

時は鳥羽上皇(三上博史)の世であった。

源為義は義朝を「北面の武士」(ほくめんのぶし)という院の警護役にするよう、院の近臣である藤原家保(渡辺哲)、家成(佐藤二朗)親子へ願い出る。

一方、鳥羽上皇は白河法皇と関係が深い忠盛(中井貴一)と清盛の忠誠心をはかりかね、忠盛を問い詰めていた。

その場にいた家成は清盛が北面の武士になる気があるかどうかで忠誠心を試すことを進言する。

しかし、その話を忠盛から聞いた清盛はきっぱりと断る。

鳥羽上皇の御所を守る北面の武士・佐藤義清(藤木直人)は、御所を訪れる鳥羽上皇の后(きさき)、璋子(たまこ:檀れい)の姿に思わず「花は盛りに咲き・・」と心を躍らせる。

璋子は、鳥羽上皇がわが子である帝(みかど・崇徳天皇のこと)への愛情が薄いと訴えると、帝は璋子が祖父・白河法皇と密通して産んだ子ではないかと、鳥羽上皇は怒りをあらわにしてその場を離れた。

しかし、心の機微に弱い璋子には上皇の気持ちがわからない。一方、御所を訪れた源為義・義朝親子は家成から、上皇が義朝ではなく平清盛を北面の武士に望んでいることを聞かされる。

清盛は検非違使(けびいし:今の警察)に捕らわれた郎党を牢から助け出し、その道すがら義朝と会う。

清盛から「王家の犬になりたくないから、北面の武士には入らぬ」と聞くと義朝は落胆し、清盛を「甘やかされた御曹司」と言い捨てて去っていた。

やがて清盛の助けた郎党が再び捕まり、平氏の館に検非違使の役人が押しかけた。

そこへ清盛がかけつけ、自ら責めを負うと言うが忠盛は許さず、「平氏一門が守っていたおかげで、お前は無頼の日々を過ごせたのだ」と清盛の生きかたの甘さをしかる。

忠盛の弟・忠正(豊原功補)は、清盛に平氏と縁を切れと訴えるが忠盛はそれも許さない。

いたたまれずに清盛は飛び出した。

その後、加茂の川原で修練する義朝の前に清盛があらわれ、競べ馬を申し込む。

はじめは拒否する義朝だが清盛の熱意にまけて勝負をうける。

勝負は義朝の勝利に終わり、落馬した清盛は自分の無力さを嘆きわめく。

義朝はかつて清盛の舞う姿を見た時から清盛を目標にしてきたことを告げ、武士は王家の犬ではなく、王家を守っているのだという思いを伝え、去っていった。

あくる日、清盛は北面の武士の一員として、鳥羽上皇の前に姿をあらわした。

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平清盛(2)「無頼の高平太」

  • 2012/01/15(日) 22:08:59

若者になった平太(松山ケンイチ)は二人の父を持つという数奇なさだめのもと、何者でもない自分にいらだち賭場をうろつき、いつしか「無頼の高平太」と呼ばれるようになっていた。

そんな折、白河法皇(伊東四朗)が出した殺生禁断令により兄弟のように慕う鱸丸(上川隆也)の父・滝次が捕らえられてしまう。

元服して名を改めた清盛(旧:平太)は滝次救出のため御所を訪れ、ついに実の父にして最高権力者の白河と対面し、己の数奇な運命を知らされることになる。



「本日の祭りは見ものでござりまするぞ」

高階通徳「見もの、と申しますと?」

「平清盛殿が舞人を務めまする」

高階通徳「平清盛?」


源為義「どこまで図に乗れば気が済むのだ、平氏め」

清盛が剣を抜いて舞台で舞い、屋根の上から投げられた剣を取り、舞う。

「ずいぶんと型破りな趣向ですな」

清盛「うわ〜っ」

下に飛び降りて、地面に剣を突き刺して終わる。

白河法皇「なかなかに面白き舞であった、
まこと、武士の子らしゅうての」

清盛「俺は父上のようにはならぬ
王家の犬にも平氏の犬にもならぬ
されど俺は生きる
野良犬の声が
この面白うもない世を変えるまで
面白う生きてやる」

忠盛「さようか、好きにせよ」


武者丸「父上」

為義「武者丸、何をしておる?」

武者丸「ここから見ておったのですよ
実によう見えました
あれが平清盛」

<これより四月後の大治4年7月7日、白河院崩御、
白河院を頂くことにより
よくも悪くも保たれていた均衡が崩れ
世は乱世へとなだれ込んでいくことになる>


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平清盛(1)<新>「ふたりの父」

  • 2012/01/08(日) 23:46:13

1118年京都。300年の平安を誇った貴族の世も乱れ、武家・平氏の嫡男である平忠盛(中井貴一)も、朝廷の命令のまま盗賊の捕縛を行う汚れ仕事を行っていた。

そんなある日、忠盛は物乞い姿のひとりの女と出会う。

その女・舞子(吹石一恵)は、時の最高権力者・白河法皇(伊東四朗)の子を腹に宿していた。

不吉な子として殺されることを恐れ、逃げてきた舞子を、忠盛は納屋にかくまう。

その腹の子こそが、後の平清盛であった。

人を斬ることに疲れていた忠盛と舞子は、やがて心を通い合わせるようになる。

白河法皇の手下に連れ去られる。

平忠盛「陰陽師のたわごとに惑わされ
法皇様ご自身のお子の命を奪うなど王家の威厳にかかわりましょう、
それこそが災いの種にござります」

白河法皇「なるほどよくわかった、
確かにわしとて我が子を手にかけるは
気が進まぬ
されど困ったのう
このまま何事もなく済まさば
わしは陰陽師にたぶらかされ
大騒ぎをした愚かな院と
笑いものになろう
う〜ん
母親には命をもって
あがなってもらおう」

忠盛「お待ちくださりませ、
そればかりは何とぞ」

法皇「ならぬ、
そちが斬れ
たやすいことじゃ
常々盗賊を斬っておろうが」

長実「斬らぬと申さば
不忠とみなされ
そちの命が奪われようぞ」

手下が弓を構える。

忠盛「法皇様にお許しいただきたき儀がござりまする
私は舞子を我が妻としとうござります」

法皇「なんと、なんと、
武士の分際でようほざいた」

忠盛「体面のためだけに
罪なき女を切り捨てよと
本心より仰せなら
たとえ不忠となじられようと
私は」

舞子「忠盛様」

赤子を渡し
舞子「良い名をつけてくださりませ、
この子にふさわしい名を」

短刀を以て法皇のほうに向かい、弓で射られる。

忠盛「舞子」

法皇「片づけておけ、
血の臭いが残らぬようにな」

忠盛「舞子、舞子」


忠盛「平太(へいた)、お前はこの平の忠盛の子だ、
それゆえ平太だ、平太、平太、平太」

7年後

平太「父上早く早く〜」

<平忠盛に引き取られた白河院の落とし胤、
この平太こそが平清盛である、
忠盛が平氏の棟梁となっていた>

忠盛「平太

舟に乗る。

平太「盛康〜、家貞〜」

忠盛「どうじゃ?平太、
初めて見る海は」

平太「大きゅうございまする」

平太は立つけれどしゃがむ。

鱸丸(すずきまる)「何だ?情けないなあ」

<このころ鳥羽帝は、既に帝位を第一の皇子(みこ)
顕仁(あきひと)様にお譲りあそばされ
上皇となられていた
そのいきさつは鳥羽院には耐え難いものであった>

鳥羽「譲位せよと仰せられまするか?」

白河「では、よしなに」

顕仁親王が書を父に見せたいと白河院に見せる。

白河「そうじゃ、良い知らせじゃ、
顕仁の即位が決まったぞ」

鳥羽「その儀にござりまするが」

白河「帝よ、ここはわしの世じゃ」

<僅か5歳の帝が誕生した、
白河院はひ孫の代になっても
依然治天(ちてん)の君であり続けた、
しかし、それ以上に
権力の座を奪われる以上に
屈辱的な苦しみを
鳥羽上皇は味わっていた>


璋子「義父(ちち)の君(きみ)様」

白河法皇「璋子、わしの可愛い娘よ」
と肉体関係を結んでいた。


忠盛「弱いゆえ負けたのじゃ」

平太「父上」

忠盛「お前と血を分けた父上は法皇様だ、
だがお前は平氏の子だ
平氏の子としてこの忠盛が育てたのだ」

平太「何故でござりますか?
法皇様や王家に取り入るためでござりますか?
父上はまこと王家の犬なので」

「よいか平太
今のお前は平氏に飼われている犬だ
俺のもとにおらねば
生きていけぬ弱い犬だ
死にたくなければ
強くなれ」
と剣を地面にさす。

<王家の犬と蔑まれた武士
その武士が国の頂点をめぐる
争いの先頭に立つ
そんな日が来るなどと
そのころにはまだ誰にも
思いもよらなかっただろう
しかし、すでに
清盛の戦いは始まっていた>

清盛「お〜っ」
と船の先頭で叫ぶ。

<清盛の最初の戦いは
二人の巨大な父との
戦いだった>







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坂の上の雲 第12回「敵艦見ゆ」

  • 2011/12/18(日) 22:22:38

真之(本木雅弘)はバルチック艦隊との決戦に備え、「七段構えの戦策」を立案。

準備を整え対馬海峡で待機する連合艦隊だが、敵艦隊は現れない。

津軽あるいは宗谷海峡に回るのではないかと業を煮やした真之は、東郷(渡哲也)に艦隊の移動を進言するが、東郷は「敵は対馬に来る」と、ひと言。

一方、陸軍はロシア軍との一大決戦を迎える。

好古(阿部寛)の活躍もあり、“日露戦争の関ヶ原”と呼ばれた奉天会戦に勝利するが…。

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